4・29「みどりの日いらない」集会報告

 

 止めどなく続く改憲への動き、小泉・石原人気、そして雅子の妊娠フィーバー。だんだん、きな臭くなってきた私たちの社会だが、そういう中でこそ私たちのようなサークルのいる意味があるというもの。
 だが、しかーし!休日をダシにして死んだ昭和天皇ヒロヒトを記念しようという「みどりの日」、こいつは難題だ。もちろん、こんな休日には反対なのだが、しかし、休日は欲しい。こまった・・・。
 いや、人民のための休日は本来無条件でもうけられるべきなのだ。国家が何かとバーターで休日を人民に“与える”など実にしゃらくさい。断固抗議だ!

 というわけで、以下は当日行動に参加した、Q太郎同志による戦斗的報告記事である。(写真はもちろん同志の主観、あくまでも)


天皇制と「日の丸・君が代」の戦争・戦後責任を問う4.29集会に参加して

 毎年、この日は天皇制に疑問を持つ人たちが集まって集会とデモをやってきてい るノダ。
 今年は、日の丸・君が代が法制化され、学校などに「国旗・国家」として強制されたは じめの卒業式・入学式シーズンを終えた時期に行なわれた集会だった。
 僕自身は日の丸や君が代を自分のアイデンティティと重ね合わせることは全くなく、日本軍によって侵略されたことのある海外にすんでいたこともあって、むしろ反 感を覚えることのほうが多い。
 やっぱりオカシイデショ。この日本列島にはアイヌの人々、在日朝鮮人の人々、 外国からの移住者など「日の丸・君が代」と自らのアイデンティティが重なり合わな い人が100万を越える数で住んでいるのに、すべてを一つの旗、一つの歌、一つの 天皇制に統合しようと試みるなんて。まして、侵略戦争の責任をほとんど放棄しているんだからナ、日本政府は。
 今日の集会では、花岡事件の賠償運動の支援者の野添さんの話を聞いた。
花岡事件 とは鹿島建設が戦時中に中国から強制連行をして、秋田県の花岡の現場で強制労働を させ、ついには中国人が決起したのだが、結局は弾圧されてしまった。戦後、弾圧を 生き延びた連行者の方々が、鹿島建設を相手に賠償請求を闘った運動で、2000年11月に五億円の和解金を鹿島建設から勝ち取ったというもの。

 野添さんは、花岡だけでなく日本中で約四万人の中国人が130以上の事業所で強制連行され働かされていたが、現在その問題性を追及している団体は少ないので、天皇制の責任として強制連行の事実を掘り起こしていくことは重要だと訴えた。
 次に日本キリスト教団の大島さんは、小林よしのりの『台湾論』は、台湾の歴史を侮辱し、「反中国」で煽り、日本の侵略、植民地支配の事実を逆転させるものだと厳しく批判。日本の右派政治家のなかに、台湾に利権を持ち支持する一定の人々がいること、石原都知事なんかもその流れであることを訴えた。
 日本と、韓国、台湾、中国、朝鮮をはじめとするアジアの人々との新しい社会を目 指した共同作業は、やはり日本のアジア侵略を肯定的に捉える「新しい教科書をつくる会」の教科書を教育現場で採択させないというところから始まるのか。 とにもかくにも、日本の戦争責任はまだまだ長く尾を引くことになりそうだ。天皇 制が形を変えて戦後にまで生き延び、今また日本経済から始まり軍事レベルでもグ ローバル化しようとしているこのときに、この制度の重要性はあたらしい意味合いを帯びてくるだろう。
 200人近い集会参加者のなかで、希望に満ちた社会を作り上げていくために、「いらないものはいらないんだ」と元気に訴えるデモ行進に行くつもりだったのだが、主催者の事務的ミスでデモ行進がなかった。
 「日の丸・君が代」の強制が全国で吹き荒れ、あらたな「皇室フィーバー」が起ころ うかという決定的な時期にデモ行進で街頭に訴えられなかったのは残念だが、集会に同じ思いを持つ人たちが集まることができたことを一つのステップとして、今後まいけんでもこの問題を掘り下げていきたい。

 (Q太郎)


一覧に戻る