| 瀋陽市中国人日本語教師の会 |
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2000年6月25日、瀋陽外国語学校にて、中国初の中国人教師による「中等教育日本語教師の会」が発足しました。 当日は、市内に20校ある中等教育機関のうち12校から30名の先生、そして日本人教師の会からは6名(石井・津花・小川・吉田・小森・山口)の先生が参加しました。 では、何故この会が発足することになったのか、経緯を説明いたします。 |
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●当日の感想● |
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98年秋、中等教育の日本語教育を支援している機関、国際文化フォーラムの方が外国語学校を訪問された時、瀋陽には日本人教師の会があるということを知り、 「では、劉先生(当時日本語科主任)が中国人教師の会を作ったら?」 と提案されたのです。 そこで、早速民生局に許可をもらおうとしたのですが、様々な理由により、なかなか許可が下りませんでした。 そうこうする内に1年が経ち、諦めかけていたところ、突然許可が下りることになりました。 実は、正式な許可が降りるには、まだ時間がかかったのですが、この会の発足に携わっていた、津花さん(青年海外協力隊)の帰国が迫っていたこともあり、「予備会」ということで、第1回を行うことになりました。 |
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第1回ということで、1番の目的は市内の教師達がお互いに顔を合わせる事、今現場で困っていることや、これから教師会でやりたい事を話し合うことでした。 1.劉先生のあいさつ・会が出来た経緯・会の主旨(中国語で) 2.市内の日本人教師の紹介 3.青年海外協力隊・瀋陽日本人教師の会・瀋陽日本語資料室・『瀋陽日本語クラブ』の紹介 4.中国人教師の自己紹介 5.中学・高校にグループ分けをして、現場の悩み、今後やりたい事などをディスカッション 6.ビデオ鑑賞『和食のマナー』 そして、その後食堂にて食事をしながら交流を図りました。 また、各校に1冊ずつ、『瀋陽日本語クラブ』1〜3号が配布されました。 |
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中高、漢族、朝鮮族などで違うかもしれませんが、悩みの1例を紹介すると・・・ ・問題があっても相談する相手がいない。 ・類義語の使い分けがよくわからない。 ・視聴覚教材、会話の教材が足りないので学生のコミュニケーション能力を高めることができない。 ・日本人と接する機会がない。 ・論文(昇進に必要)を発表する場がない。 ・学生の数がどんどん減っている。 などでした。 これらは恐らく、瀋陽に限らず、中国人の先生方に共通する悩みだ思われます。 しかし、瀋陽が他の地域と違うところは、日本人教師の会と、日本語資料室があることです。 学習者の減少についてはどうにもならないかもしれませんが、それ以外の悩みは日本人教師と協力することで、解決できそうです。 今まであまり日本人教師と中国人教師の交流はありませんでしたが、今後はこの会を通じて、どんどん学校訪問や、教材の貸し借りなどができたらいいと思います。 中国人の先生方も「自分は中国人だから、現在の日本のことはよくわからない」などとおっしゃらず、暇を見つけて資料室に来て、本やビデオをどんどん利用してほしいと思います。 そして、それらを授業の時に役立てていただきたいと思います。 また、日本人の助けが必要な時は、いつでも遠慮なく相談して下さい。中国人の先生、生徒達のお役に立ちたいと思っている日本人教師はたくさんいます。 今後、お互い相談し、励ましあい、瀋陽の日本語教育の発展のためにがんばりましょう! |
●当日の感想● ★小川先生・瀋陽大学★ 1999年の夏、瀋陽で行われた国際文化フォーラム中高日本語教師研修会で中国人教師の会設立の話が出てから、劉先生をはじめとする中国人の先生方が設立に向けて準備なさっているのを度々聞いていました。 そして、今日、ついに第1回目の会合が行われたことをとても嬉しく思います。 これから、中国人教師の会と日本人教師の会が連携して瀋陽の日本語教育を盛り上げていってくれたら、と思います。 ★山口先生・中国医科大学★ いつもは会うことができない中等教育の先生方とお会いできる機会が持てて、本当に良かった。 多くの先生方が質問する相手がいないことを訴えていた。もし可能なら、月に1度でも日本人と中国人合同の勉強会を持ってもいいと思った。 たとえば、 @中国人の先生方から質問事項をあらかじめ挙げてもらい、会の時、日本人教師が模擬授業を行う。(文法) A教材の使い方ワークショップ(絵カード・ゲーム・フラッシュカードなど、中国で作れるもの、手に入るもので。) Bビデオ・VCD教材の使い方ワークショップ コミュニカティブな教授法を紹介するためにも有効なのでは? 又、日本人教師間の刺激にもなると思う。日本人教師の会と中国人教師の会で話し合ってみてもいいと思う。 わたしは全面的に協力します。 ★吉田先生・瑞麗外国語学校★ 私の学校には中国人日本語教師が1人しかいませんから、こんなにたくさんの先生方にお会いできてお話をお聞きすることができた事、本当に嬉しく、私自身の勉強になりました。ありがとうございました。 私にできることでしたら、何でもお手伝いさせていただきたく思っています。 ★小森先生・東北大学★ 本日はじめて日本語教師の会に出席させていただき、中国人の先生、他の学校の日本人の先生たちと交流することができた事は大変貴重な経験だと思います。 グループ討論においては実際に現場で日本語を教えている先生たちの悩みや問題点について話し合い、解決方法、今後の希望など詳しく意見を交わすことができ、私たち日本人とは別の悩みを抱えていることがわかりました。 日本人として、何かお役に立てることがあれば協力させて頂きたいと思います。 ありがとうございました。 ★呉先生・東北中山高校★ まず、日本語教師(両国の)達と一緒にいろいろと交流ができて、きっと瀋陽の日本語教師の仕事に役立つと思います。 そして、今後の交流を通じて、これからの各学校の日本語の授業はもっと質を高めることができるでしょう。それに、教師達も以前よりお互いに協力でき、助け合うこともできると思います。 ビデオを見ることもいいことです。知識も広げるし、日本語も勉強できます。 中国人の質問に対して、石井先生がすぐに解決の返事を出されて、びっくりして感心しました。 次に、グループ相談は、同じ部屋で行うからちょっと不便な気がしますが、もし別の部屋で相談すればもっといいでしょう。 また忘れられないことに、初めてのカレーライスと日本酒の味。 ありがとうございました。 ★李先生・瀋陽市第六十七中学★ 私の記憶の中で、日本語教育は、長い間、口を出す人がいないし、管理する人もいないようです。 私たち日本語を教えている人は、まるでめくらが白い杖もなくて、よろめいて歩いているようです。 どのように教えるのか、このように解説するのはいいことだとか、全然自信がなかったのです。 嬉しいことに、今度劉先生はお忙しいところを、困難に負けず、私たち日本語教師を招集して、瀋陽中高校日本語教師会を設立する準備をがんばっています。 今度の会に参加して私が感動したのは、瀋陽にいらっしゃった日本人先生方は瀋陽市の日本語教育のために力を尽くして、いろいろな面から助けてくださったということです。 教師会を通じて、私たち日本語教師は日本語についての研究や日本語教育についての交流などを時間を決めて行うことができたらと思います。 ★張先生・瀋陽市第二中学★ 今月、嬉しいことに日本語教師をしてからはじめて教師会に参加できるようになったのです。本当にこの日が来るのを待ちわびていたのです。 知らせを受けたときは、ただ中国人日本語教師の教育交流会だと思っていましたが、瀋陽で熱心に日本語を教えている日本人教師もいらっしゃるとは思いがけなかったのです。本当にありがたいと思っています。 ちょっと残念だと思ったのは、20高校と育才学校の先生が来なかったということです。というのは、20高校とうちの高校は学生のレベルが同じくらいで、お互いに正式に交流したことはまだ一度もないからです。でも、代わりに瀋陽朝鮮族第一高校と同沢高校、中山高校の先生方と知りあって、本当に来てよかったと思います。 今日の教師会で一番感心されたのは、日本人教師会の皆様の熱心さと真面目さだと思います。お互いの交流時間で、私たちは日本語の授業の中でいろいろな問題点やこまっているところ、及び私たちの悩みと希望について隠すことなくどんどん出しました。 すると、すぐ劉先生と石井先生が回答を下さいました。 もちろん、すぐ解決することはできないと知っていますが、先生方の情熱に本当に感心されました。ここでもう一度「ありがとうございました。」と言いたいです。 今日の教師会で一番嬉しく思ったのは、瀋陽で日本語資料室ができたとの事です。 今までの授業で一番困ると思っていたのは日本語資料が足りないということでした。手元にある資料はもう何十年前の資料で古くさくて、あまり役に立ちません。 これから必ず積極的に日本語資料室を利用したいものです。 そして、生徒たちも連れて一緒に日本語図書とかビデオ、それに生徒の好きなマンガ書も見たいです。これこそ一番嬉しいことではないでしょうか、と思います。 以上は私のささやかな感想です。 またふと思い出したのは、私自身の希望です。 『瀋陽日本語クラブ』という雑誌を見て考えたのは、これからまたどの学校を見学するチャンスがあったら、私も連れて行って下さい。 他の学校の先生方はどのように日本語を教えているのか、自分の目で見て学びたいです。 それで、自分のまだ足りないところを補ったり、経験を積むことができるのではないでしょうかと思います。 どうぞよろしくお願いします。 これからも日本語教師会に積極的に参加したいものです。 ★周先生・瀋陽市第二中学★ 今回、瀋陽市の日本語教師会に参加できて、大変嬉しく思いました。 この交流会を通して、瀋陽市の日本語教師会の設立状況が大体わかりました。そして津花先生や劉先生がいろいろなことをなさっていたことに、非常に感心しています。 この二年間、先生方にいろいろお世話になって、心からお礼を申し上げます。 日本語教師の会の設立が全市の日本語教学にとてもいいと思います。長年来、日本語教師の組織がないから、自分で日本語を教えていることになりました。 そして、授業中、ある時、困ったこともあります。 例えば、日本語の資料が少ないとか、特に、副詞の区別とか、いろいろありますけど、その時、自分で資料を調べなければなりません。 これから、日本語教師の会を通して、何か問題があったら、教師同士に相談してもいいし、日本人先生方に教えていただけますし、とてもいいと思います。 また、日本語資料室には、いろいろな本もあるし、ビデオテープもありますから、日本語の勉強に役に立つと思います。 日本語能力のアップのために、毎日、日本語のテープを聞いたり、会話をしたりしなければならないと思いますが、今、その環境がないんです。ですから、もし、定期的に日本人先生と会話ができればと思います。 最後に、日本語教師の会がますますご繁栄のことをお祈りします。 (原文:『瀋陽日本語クラブ』第4号 津花さんの投稿による) |
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